はじめに
「グラベルロードで200kmって、無謀?」
これまで100kmを3回しか走ったことしかないのに、北九州市戸畑区から広島駅まで、200km超のロングライドに挑戦しました。舗装路が中心とはいえ、グラベルバイクでの長距離ライドは体力も装備も試されるチャレンジです。
しかしながら、トライアスロンのアイアンマンレースというスイム3.8km、ライド180km、ラン42.195kmを1日で走破する鬼畜レースに比べたら、200kmをグラベルで走るくらいできるのでは?と思ったのがきっかけです。
補給は最小限、休憩もほぼなし。道中には予期せぬトラブルもありましたが、それ以上に達成感と新鮮さに満ちた一日でした。
今回はその体験を、グラベルロードでの実走記としてブログに残します。写真はありませんが、言葉でリアルに振り返っていきます。
🗺ルートと出発時の装備
- 出発地:北九州市戸畑区(朝6時出発)
- ルート:国道2号線経由で広島駅まで(起伏が緩やか)。関門海峡は地下通路をグラベルロード押しながら通過。
- 帰り:JRで輪行して帰宅。
装備はシンプルに
- フレームバッグ
- モバイルバッテリー
- 羊羹8個
- 輪行袋(サドルに取り付け)
- ドリンクボトル2本(のちに尽きる…。次回は3本にする)
- 指切りグローブ
できる限り軽装で、速さより「止まらずに走り続けること」を意識しました。
🚲走行記録と目標
- 走行時間:11時間30分(休憩10分含む)
- 平均速度:17.3km/h(休憩や関門海峡地下通路の歩き込み)
- 休憩:コンビニで一度だけ10分補給(飲料・菓子パン・エナドリ)
最初から「止まらないこと」が目標だったため、食事は走りながら羊羹をかじるだけ。コンビニでの補給が、唯一の“ご褒美”でした。疲れていたせいか、エナドリとパンがとてつもなく美味しく感じられました。
🔁道中の出来事と心境
- 関門海峡の地下通路に感動
自転車で下関へ渡る方法が分からず迷っていたところ、地下通路を押して進めることを知り、無事通過。県境での記念撮影が良い思い出に。 - 知らない地名がロングライドの楽しみに
下関から岩国、そして広島方面へ。看板に現れる見知らぬ地名が次々と現れ、初めての道にワクワク。 - 心が折れかけた「広島まであと150km」の看板
出発からしばらくしてこの看板に遭遇。「まだ3/4もあるのか…」と心が折れかけた瞬間。 - 道に迷い、通行不可エリアで注意される
ルートの一部で自転車走行不可の道に入ってしまい、車に乗っていた市民の方からご指摘。すぐ引き返したのが反省ポイントのひとつ。 - フロントライト切れでトンネル突入
フロントライトの充電が甘く、暗いトンネル内で焦ることに。今後のライドでは、装備の確認は徹底しようと心に誓った瞬間。
🏁そしてゴールへ
- 広島県大竹市に入ったときの安堵
- 廿日市で宮島が見えたときの感動
- 広島駅に着いた瞬間の「早く帰りたい」気持ち

長かった道のりも、ゴールが近づくと気持ちが高ぶるもの。ですが広島駅に着いた時はさすがに体力の限界。新しくなった駅ビルを見る余裕もなく、汁なし担々麵をかき込んで新幹線へ。

🚄輪行で帰宅、文明の力を実感
自転車で11時間半かかった距離が、新幹線だと2時間もかからない。
「文明ってすごいな…」とつぶやきながら、ぐったりして車窓を眺めていました。

💪翌日と反省点
翌日は全身筋肉痛。特に首・肩甲骨・ふくらはぎがきつかったですが、「完全に動けない」ほどではなかったのは救い。軽くロードバイクにまたがる程度の余裕はありました。
今回の反省ポイント:
- 補給は多めに!ドリンク2本では足りない。最低でも3本。
- ルート選定と通行ルールの事前確認を徹底。サイクルコンピューター導入を検討
- フロントライトの充電確認は超重要
📝おわりに
走って、走って、走り続けてようやくたどり着いた広島。200kmという距離は、数字だけ見ると遠く感じますが、ひとつずつ地名を通過していくうちに「自分の力でここまで来たんだ」という実感が湧いてきます。
そして疲れ果てても「また走りたい」と思えるのが、ロードバイクの不思議なところ。
次はどこまで走ろうか?
300km?それともキャンプツーリング?
また、新しい挑戦が待っています。
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