導入
年末年始、徳之島に行きました。
他の奄美群島はすべてフェリー輪行してきたので、最後は世界遺産の島、徳之島です。

普段ロードバイクに乗っている人やキャンプをしてる人や、旅行が好きな人でもフェリー輪行をしている方はそこまで多くはないかと思います。実際、毎回乗船しても自転車持っている方はほぼ見かけません。
「フェリーに自転車を載せるって大変そう」
「離島ってハードル高くない?」
そう思う人も多いと思います。
実際にやってみると、思っているよりずっとシンプルで、輪行袋に自転車詰めて乗船するだけ。電車や飛行機より簡単だと思います。フェリーの良いところは移動時間も楽しいという点です。
この記事では、フェリー輪行×自転車キャンプで徳之島を旅した実体験をもとに、
初心者でもできる方法をわかりやすく解説します。
フェリー輪行とは?
フェリー輪行とは、ロードバイクを輪行袋に入れて船に乗せる移動方法です。
新幹線や飛行機と違い、フェリーは
- 広くて自転車を置くスペースがしっかり確保できる
- 大型連休時でも大混雑しない
- 移動そのものが非日常になる
という特徴があります。
新幹線や飛行機に乗っているとき、皆さんは何をしますか。
想像しながら読んでみてください。

電車に乗り込み旅のスタート。数分窓の外を眺めたあと、スマホの画面に目を移しインスタやyoutube、ネットニュースを見て、飽きたら寝るという方がほとんどではないでしょうか。
席を立つのはトイレの時だけで、移動自体に特別ワクワク感を抱くことが少ないと思います。
一方、フェリーはどうでしょうか。

フェリーに乗り込み、自分の荷物を客室に置いた後
デッキに出てみると、強い海の風を感じながら、見渡す限りの海を眺めることができます。
夏の場合は、自販機でオリオンビールを飲みながら夜の海や星を見て過ごすことも。
船内を歩くといろんな客室があるのがわかります。

大きい部屋の中に何十人もの人が雑魚寝で過ごす部屋。
2段ベットが入った8人部屋のような部屋。カーテンで仕切られています。
ゆったり快適に過ごせるような個室。
シャワー室、売店、自販機、食堂もあります。
食堂では、食券機でカレーやうどん、鹿児島の郷土料理の鶏飯などを注文できます。
ご飯を食べた後は、船内のシャワーを使い、部屋に戻って島のフリーペーパーを読んで観光名所や特産品の確認して寝る。
朝5時くらいに起床し、デッキに向かうと名瀬港(奄美大島)に寄港する頃です。
港では人の乗り降りだけではありません。
マイカーをフェリーに乗せる人もいるので、車がフェリーを乗り降りします。
人・乗用車だけではなく、島の人たちの生活を支える生活物資なども運搬しています。
コンテナに入った貨物をフォークリフトが器用に積み下ろし作業しています。
奄美大島を出港したころには朝日が昇り始め、デッキには朝日を撮影しようとする人が集います。
フェリーには単なる移動を超え、移動時間すら楽しくなる点が魅力です。
フェリーを降り、ロードバイクを組み立てる。
後は離島のゆったりとした時間の中、自由にロードバイクで走るなり、観光する。
1日の終わりを自分のお気に入りの1軍キャンプギア使って過ごす。
これがフェリー輪行の魅力です。
実際の流れ(予約〜到着まで)
鹿児島市(鹿児島新港)→徳之島(亀徳港)を想定して書いています。
マルエーフェリーとマリックスラインが交互で運行をしています。例えば乗りたい日にマルエーフェリーの運航がなくても、マリックスラインが運行しています。
- 乗船1か月前にWEBまたは電話で予約。※マルエーフェリーは一部の客室のみ予約可。
- 鹿児島新港に16時ごろ到着
→エスカレーターを登り、乗船カードみたいなものを書いて受付へ。ここで清算し乗船券を受け取りますがクレジットカード使えます。大型連休は受付に並ぶことになるので余裕を持って到着すること。自転車は目につくところに置いておくのがよい。

- 18時に出港
→受付では並ぶが、それが終われば自転車担いでいても意外とすっと乗船することができる。注意なのが、船に乗り込む際に何回か乗船券を見せることになります。自転車担ぎながらでも乗船券を見せられるよう、取り出しやすいところに忍ばせておきましょう。
- 翌朝5時頃に奄美大島(名瀬港)に到着
→日の出を見ることができます。海の上から見る景色は最高です。

- 9時10分、徳之島(亀徳港)到着
→島の玄関口。空港がある地域よりこちらの方が主要エリアなのが助かる。

特別な手続きはほとんどなく、
事前予約して時間通りに港へ行けばOKです。
離島&フェリー輪行の注意点
実際に体験して感じた注意点です。フェリーならではなので忘れないようにしましょう。
- フェリーは海の上なのでスマホが圏外になる
→私は電子書籍をオフラインで読めるようにしていました。
- 波が荒れると酔うことがある
→これまで奄美群島を5往復しましたが、1回だけ少し酔ってしまい酔い止めを船内で買いました。
- 船内シャワーには備え付けのシャンプーがない
→旅用の洗剤を持参するようにしましょう。船内でも売っていますが節約のために。
- 島では使えないキャッシュカードがある
→島内のファミマATMで楽天キャッシュカードを使おうとしても非対応となりました。奄美信金や鹿児島銀行などの地銀やゆうちょは使えます。旅行者は必ず現金を多めに持っていきましょう。帰りのフェリーは現金払いなので要注意。
- 大部屋(2等寝台)だとスマホ充電が難しい
→自分の区画はあってもコンセントがないため、船内の数少ないコンセントが取り合いになります。
徳之島でのルートと見どころ

今回走ったルートはこちらです。
畔プリンスビーチ
名前の由来は、皇太子同妃両殿下がここを散策したことから。


③ソテツトンネル
南国を感じられます。


④ムシロ瀬
ここでしか見られない景色。

⑤与名間ビーチ
トライアスロンも活発です。


⑥ ウンブキ
海と繋がっているようです。

⑦犬の門蓋
島一番の観光スポットの一つ

⑧犬田布岬
戦艦大和の慰霊碑


⑨さくなみ館
年始の大会が年で一番盛り上がるようです。

⑩喜念浜
牛が歩いていることがあるようです。

キャンプ場 旅の拠点
今回の旅では、畔プリンスビーチのそばにある無料キャンプ場を利用しました。

【利用方法】
事前に徳之島町役場地域営業課(TEL:0997-83-4111)に電話するだけ
【アクセス】
亀徳港から約20km。グラベルロードでのんびり行くと1時間くらい。
【周辺施設】
①スーパー:スーパー吉村・道の駅 キャンプ場から4km
写真撮り忘れましたが、年末年始も営業しており、品ぞろえも十分。
②温泉:ホテル サンセットリゾート キャンプ場から13km ※山道を通るので注意
ここの日帰り温泉を利用しました。サウナがあるのはありがたい。実業団やスポーツ選手も利用しているのでたくさんの色紙が飾られております。田中将大の駒大苫小牧高校時代の色紙があったのが印象的です。

③コインランドリー:コインランドリーWoods キャンプ場から4km
写真撮り忘れました。コンセントがあるので旅の途中に重宝しますし、少しだけ漫画が置いてあります。
③コインランドリー:コインランドリー宮田 温泉から3km、温泉とキャンプ場の間にある

畔プリンスビーチキャンプ場のメリット・デメリットを挙げてみました。
【メリット】
①サイトの芝がきれいに手入れされていて居心地よい
御覧の通りです。
②サイトのすぐそばが海
寝てても波の音が聞こえます。
③トイレがきれいに保たれている
島の方の丁寧な仕事ぶりに感激します。
④雨が降っても自転車を屋根の下に避難させることができる
これがなかったらクロモリフレームが雨ざらしになっていました。
【デメリット】
①温泉のあるホテルサンセットリゾートから13kmと少し距離がある
温泉から出た後に13kmを走ることになる。出来るだけ汗をかかないようゆっくり走りたい。
②海のそばなので風が強く、テントが煽られる
ペグ打ちしないと風でテントが飛んでいきます。私の山岳テントが風で転がってました。
失敗談
旅の2日目でエアマットに穴が開き、固い地面を感じながら寝る羽目に。
芝があるのでまだましだが、いくら奄美群島が温かいとは言え、夜15度くらいなので
マットなしでは肌寒い。こんな状態で年越しを過ごしていました。他にもアクシデントがあり途中からホテル泊に切り替えています。柔軟に対応するもの一人旅の醍醐味でこれはこれで楽しい。ちゃんとしたビジネスホテルを利用(ホテル・レクストン徳之島)。
工夫したこと
- コインランドリーを利用し荷物を減らす
- 日帰り温泉を利用
- 買い物、洗濯、温泉、キャンプ場を効率行けるように利用する施設をあらかじめリサーチ
- 施設の営業時間や店休日を調べておく ※特に大型連休
- 1日中雨の日は、割り切ってタクシーを利用し観光
最低限の持ち物とMVPギア
- 輪行袋
- サコッシュ
- 現金(帰りのフェリー分や飲食費など)
- 衣食住で必要最低限なもの(テント・シュラフ・着替えやタオル・バーナー)
- タープ(自転車の雨除け)
- 充電器、モバイルバッテリー
詳しい持ち物は別記事でまとめようと思います。
MVPギアは・・・mont-bellのステラリッジテント2(黄色いやつです)

風が強く、1日中雨の日もあった徳之島旅でしたが、無事にテントで3泊できました。
不注意で風に飛ばされて転がっていた日もありますが、中のポールが折れることもなく、穴も開かず
軽い・コンパクト(パッキング〇)・耐水性、ダブルウォールで結露にも強いという自転車キャンプをする上で非常に心強いテントです。※タープは強風の為、すぐしまいました
【重量】テント本体1.09kg レインフライ重量400g
レインフライとはテントの上からかぶせて二重構造にするもの。いわゆるダブルウォール。
空気の層ができるため結露しにくく雨にも強くなります。
ダブルウォールでも多少は結露しますがシングルウォールよりかは防げるので、快適性を重視するならダブルウォール。シュラフが結露で濡れたらいろいろ面倒です。
【コンパクトさ】
自転車キャンプではこれが一番大事(自転車に積めなかったら意味なし)。
フロントフォークにケージを付けて括り付け〇。
モンベル公式を見ると使用用途として自転車ツーリングと表記があるので安心。
【耐水性】テント本体耐水圧1,500mm レインフライ耐水圧1,000mm
1日雨でも問題なく過ごせます。レインフライは4色あるので好きな色を選んだり、他のギアや自転車との組み合わせで選んでもいいかもしれません。
【設営のしやすさ】
とても簡単。説明書や動画を見なくても誰でも設営できるくらい簡単です。特に自転車キャンプではたくさんの荷物を積んだ状態で走るので、キャンプ地に着くころには疲れていると思うので、そんなときに設営にコツがいるようなテントより、さっと設営して椅子に座って水飲み休憩できるテントのほうが良いのは言うまでもありません。自転車キャンプは簡単設営がオススメです。
まとめ
フェリー輪行自体は特に難しいことはありません。
自転車キャンプをするなら、どこを旅の拠点として何日過ごすか。
これを解像度を高めて想像しながら準備すれば問題はありません。
・離島&フェリーという非日常を満喫したい
・離島に行ったことがなく、自然が好きな人
・ロードバイクにマンネリを感じている
・新しいことにチャレンジしたい人
上記に当てはまる人は、是非フェリー輪行で離島を満喫してほしいと思います。
フェリーに自転車を積んだ時点で、すでに日常とは違う時間が始まっています。
ロードバイクに少しマンネリを感じているなら、一度フェリー輪行を試してみてください。

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