
ロードバイクでの走行と、島ならではの観光・グルメ・ダイビングを両立させたい——そんな旅を求めて、2023年の夏季休暇を使って奄美大島を訪れました。結論から言うと、2泊3日では島を半周するのがやっとでした。この記事では、実際に走った2泊3日のモデルルートと、走ってみて分かった注意点をまとめます。
この記事はこんな人向け
- ロードバイクで奄美大島を走りたいが、観光地も一通り押さえたい人
- 何泊で、どこからどこまで走れるのか目安を知りたい
2泊3日 モデルルート早見表
| 日程 | 主な行程 |
|---|---|
| 0日目(移動) | 鹿児島新港を夕方に出港 → フェリーで一泊 |
| 1日目 | 朝3時、名瀬港着 → 大浜海浜公園で日の出待ち → 宮古崎 → (台風後の倒木で一部通行止め)→ ウエスターナーズカフェで昼食 → 奄美フォレストポリスキャンプ場で幕営 |
| 2日目 | 空腹のまま宇検村方面へ → かぁちゃん家 はるよで昼食 → せとうち海の駅から加計呂麻島へ渡りダイビング → 民宿「海」に宿泊 |
| 3日目 | マングローブ茶屋でカヌー体験 → 名瀬方面へ → 奄美山羊島ホテルで入浴・買い物 → 鳥しんで鶏飯 → 名瀬港からフェリーで鹿児島新港へ |
これでルート的には左半分を回った程度で、右側にはほとんど足を伸ばせていません。奄美大島を自転車でフルに走りたい場合は、島内で3泊以上を見込んでおいた方が良さそうです。
1日目:フェリー到着、日の出とともに走り出す
鹿児島新港を夕方に出港し、船内で一泊。翌朝3時、名瀬港に到着しました。まず向かったのは大浜海浜公園です。

大浜海浜公園は本来「サンセットビーチ」として知られる定番スポットですが、今回は到着時間の関係で夜明け前に到着。朝日が昇るまでベンチで少し仮眠を取りました。ハブが出る可能性もあるエリアで野外に座って仮眠していたのは、今振り返ると正直ヒヤッとします。奄美大島は南西諸島の中でもハブの生息密度が高いことで知られているので、夜間・早朝に草むら周辺で休む際は注意してください。朝日を見届けてから、次の目的地・宮古崎へ向かいます。
宮古崎:奄美群島国立公園に含まれるフォトジェニックな絶景ポイント
宮古崎は奄美群島国立公園に含まれる岬で、小高い地形から海を一望できるフォトジェニックなスポットです。冬季にはクジラが見られることもあるそうです。ロードバイクで坂を登った先にこの景色が待っていると、疲れも吹き飛びます。※写真を貼りたかったのですが、データが飛びました(泣)
原生林:台風直後の通行止めと、島暮らしのリアル
宮古崎を出て次のエリアへ向かおうと山道を登っていたところ、直前に通過した台風の影響で枝が散乱しており、通行止めになっていました。加えて、台風でフェリーの欠航が続いた影響でコンビニの商品が品薄になっており、離島ならではの物流事情を肌で感じることになりました。
ポイント:奄美群島は台風の通過後、道路の倒木・土砂による通行止めや、フェリー欠航による物資不足や帰路が絶たれる可能性があります。訪問前に直近の台風情報は必ずチェックしましょう。
ウエスターナーズカフェで昼食、島の親子との出会い
お腹が空いてきたところで、ウエスターナーズカフェに立ち寄りカレーを食べました。老夫婦で営んでいるお店で観光客の私にパッションフルーツをごちそうしてくださいました。席はテラスになっており、隣の席に座っていた島の親子と交流。これが後で思わぬ形で再会することになります。
真夏の坂道と、自販機の落とし穴
次の目的地・奄美フォレストポリスキャンプ場へ向かう道中は、真夏の日差しと坂道が重なり体力を削られました。このエリアはコンビニやスーパーがほとんどなく、自動販売機を見つけては水分補給していたのですが、ここに思わぬ落とし穴がありました。飲み物は買えても、ペットボトルを捨てる場所がないのです。ゴミを持ち歩く量を増やさないよう、少しずつ飲みながら走ることになりました。
ポイント:奄美大島の郊外エリアは、自販機はあってもゴミ箱が併設されていないことが多いです。空きペットボトルは持ち帰る前提で、飲みきれる量をこまめに買うのがおすすめです。
上り坂をのろのろと走っていると、なんとお昼に一緒だった親子が車で通りかかり、「大丈夫?乗ってく?」と声をかけてくれました。せっかくなので甘えることに。自転車をすぐに解体して車に積み込み、目的地のキャンプ場まで送ってもらいました。娘さんは東京・代々木上原在住で、里帰り出産のため帰省中とのこと。自分もかつて関東で千代田線を使っていたこともあり、妙な親近感が湧きました。
途中「何か買っていく?」と聞かれたのですが、気を遣ってしまい「大丈夫です」と答えてしまったのが後の悲劇の始まりでした。
奄美フォレストポリスキャンプ場に到着、しかし夜も朝も食料なし

キャンプ場に到着するも売店が閉まっており、何も食べられませんでした。翌朝もコンビニや飲食店が見当たらず、何も食べないまま就寝。
ポイント:奄美大島の郊外を走るなら、「後で買えばいい」は通用しないエリアがあります。買い物スポット、営業時間(大型連休は特に)を入念に確認。
2日目:空腹との戦い、そして加計呂麻島でのダイビング
宇検村を経由しながら空腹のまま走り続け、ようやく見つけた「かぁちゃん家 はるよ」で唐揚げ定食にありつきました。空腹の状態で食べたこともあり、格別の美味しさだったのを覚えています。23時間ぶりのご飯でした。
せとうち海の駅から加計呂麻島へ、初めてのダイビング
その後、せとうち海の駅から加計呂麻島へ渡り、事前に予約していた「ダンデライオン奄美」でダイビング(スキンダイビング)を体験しました。

初めてのダイビングに加え、ロードバイクでの走行で体力を消耗していたこともあり、他の参加者と比べると控えめな潜り方になりましたが、透き通った海でカクレクマノミをしっかり見ることができました。GoPro を持ってくるのを忘れたことだけが心残りです。

その後は、せとうち海の駅近くの民宿「海」に宿泊。ロードバイクで島を巡っていることを話すと、翌朝お母さんがおにぎりを持たせてくれました。こうした島の人とのふれあいも、自転車旅ならではの魅力だと感じます。
3日目:マングローブ茶屋のカヌー体験と、鶏飯で旅の締めくくり

民宿「海」を出発しマングローブ茶屋でカヌー体験をしました。マングローブの中をカヌーでゆっくり進む時間は、ロードバイクとはまったく違う速度で島の自然を味わえる貴重な体験です。サワガニがたくさんいたほか、原生林ではオオサンショウウオも見かけました。ハブの死体も見かけ、改めてこの島の自然の濃さを実感しました。さすが東洋のガラパゴス。そのあとはお腹が減ったのでよってみ亭でランチ。

その後は名瀬方面へ向かい、奄美山羊島ホテルで温泉に浸かりお土産を購入。夕方には「鳥しん」で名物の鶏飯を堪能しました。パパイヤ丼も食べました。鶏飯とは鹿児島の郷土料理です。鳥しんは雑誌で事前に調べたお店だったので入ることができてよかったです。

名瀬港から夜のフェリーに乗り込み、船内で一泊。翌朝、鹿児島新港に到着し、2泊3日の旅を終えました。
奄美大島をロードバイクで走る人への注意点まとめ
実際に走ってみて感じた注意点をまとめておきます。
- コンビニ・スーパーが少ないエリアがある:特に郊外・山間部では長時間補給できないことがあります。次の補給ポイントが見えるうちに多めに買っておくのが安全です
- 自販機はあってもゴミ箱がないことが多い:ペットボトルは飲みきれる量をこまめに買い、ゴミは持ち帰る前提で計画しましょう
- 現金は多めに持っていくこと:普段使っているキャッシュカードが、島内のATMで使えない可能性があります
- 台風後は通行止め・欠航のリスクがある:訪問時期が台風シーズンと重なる場合は、直近の状況を必ず確認してください
- ハブに注意:草むらや夜間・早朝の屋外での仮眠は避けた方が安全です
- 坂道と真夏の暑さを想定した体力配分を:真夏に走る場合はこまめな休憩・水分補給を計画に組み込みましょう
まとめ
2泊3日で回れたのは奄美大島の南部〜中心部のみで、実質「半周」が限界でした。それでも、宮古崎大浜海浜公園、マングローブ茶屋のカヌー体験、加計呂麻島でのダイビング、そして島の人たちとの交流など、密度の濃い旅になりました。

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